2023全日本無差別選手権 展望
ニューリーダー世代“七人の侍”は、
ナウリーダー世代を突破できるか?
今大会、見どころとしては、U19(≒高校生)カテゴリーで全日本や国際大会を制し、一般に昇格してきたばかりの選手たちが、これまで日本を引っ張ってきたトップ選手たちとどう闘うのか、ということが挙げられる。
U19からの昇格後3年以内のニューリーダー世代としては、2023世界選手権-250クラス優勝の小野寺稜太(21)を筆頭に、2023世界選手権でー230クラス準優勝の佐々木龍希(19)、2021全日本-230クラス準優勝の大西凜駿(21)、昨年U19 春秋全日本2冠を達成し今大会の東北予選を制した佐々木惣一朗(19)、今大会の関東地区予選を制した中上悠大朗(19)、今大会の関東地区予選ベスト4の林洸聖(20)、遠藤春翔(21)の7人を挙げたい。遠藤は、2022アジア選手権-240クラス優勝後、大学3年生にして一線を退くことを発表し、その後、鉄道会社への就職が内定。我が国が世界に誇る高速鉄道の運転士を目指す見込みだが、この春の世界選手権での同世代の活躍をみて刺激を受け、選手復帰を決意したとのこと。
彼らを、これまでの日本を牽引してきたナウリーダーたち……2015・2016・2017・2018・2019・2021・2022年と全日本‐230クラス7連覇を達成し、半年前の世界選手権で悲願の初優勝を遂げた目黒雄太(30)をはじめ、2022全日本-240クラス王者にして、今大会の西日本地区予選優勝の伊東宗志(26)、2018世界選手権-240クラスベスト4の服部晶洸(33)、2023世界選手権同級ベスト4の寺阪翼(27)、2022アジア選手権-270クラス優勝の西尾勇輝(30)、2018全日本-260クラス優勝の伊藤新太(31)、2023世界選手権-260クラスベスト4の麦谷亮介(36)、2014世界選手権-270クラスベスト4の辻野浩平(34)らが迎え撃つわけだ。
新時代が幕を開けるのか? それとも「そんなに甘くはないよ!」と、ベテランが待ったを掛けるのか? そこに注目が集まるわけだが、シニア(壮年)大会で全日本優勝を果たし、一般の全日本に「降りて」きた平田裕紀(44)、佐川太郎(48)らがニューリーダー世代、ナウリーダー世代の足元を掬うドラマが起きたら、これはまた、痛快である。
三世代の闘争に刮目せよ!
21歳以下のニューリーダーたち
遠藤春翔
佐々木惣一朗
佐々木龍希
小野寺稜太
中上悠大朗
大西凜駿
林洸聖
20代後半~30代のナウリーダーたち
目黒雄太
伊東宗志
寺阪翼
西尾勇輝
麦谷亮介
伊藤新太
服部晶洸