2月4日(土)~5日(日)に掛けて、東京都内の体育館にて行われた世界選手権日本代表(および代表候補)強化練習にて、代表確定を懸けた「査定試合」が行われた。各クラスの出場当落線上にいる選手同士が、ワンマッチ形式で、効果~一本のポイントは取るものの勝敗の宣告は行わないという形式にて対戦。その攻防の内容からコーチ陣は、以下の日本代表を決定した。
女子-220 :代表 大倉萌 小野寺玲奈 リザーバー 熊倉彩夏
女子220+:代表 内藤雅子 小関沙樹 リザーバー 今野杏夏
男子-230 :代表 目黒雄太 谷井翔太 リザーバー 佐々木龍希
男子-240 :代表 伊東宗志 寺口法秀 リザーバー 曽山遼太
男子-250 :代表 小野寺稜太 寺阪翼 リザーバー 髙橋直人
男子-260 :代表 近藤瑞起 宮原穣 リザーバー 麦谷亮介
男子-270 :代表 西尾勇輝 リザーバー 奈良朋弥
男子270+:代表 岩﨑大河
今回の世界選手権、開催される5月には、ロシアのウクライナ侵攻やコロナウィルスを巡る問題が完全には収束していないことが想定されるため、各国からの出場者数を絞り込む策を採ることとなった。それに伴い、過去5回の世界選手権で日本代表は各カテゴリー4人選出されていたが、今回は2名。男子重量クラスに至っては1名のみの選出となった。
選ばれた各階級の代表は、一人ひとりが過去の日本代表以上の重責を担うこととなる。
一方、落選でもなく当確でもないリザーバーという立場に身を置くことになった者も、また、精神的に不安定な日々を送ることになろう。だが、第3回世界選手権で、中村知大がリザーバーの立場でありながら決勝まで上り詰めたのも、出場を信じ、厳しい稽古を続けたからこそ。
代表に選ばれた者も、リザーバーとなった者も、必ずや不安に打ち克ってほしい。
そして、リザーバーとしても選出されなかった者も、チームの勝利は、そのチームの一員であった自らの勝利でもあることを意識して、引き続き強化練習において代表選手たちと切磋琢磨してほしい。
男子-270クラス、2022アジア選手権-270クラス王者・西尾勇輝(右)と、2019・2021全日本選手権260+王者・奈良朋弥の対戦。双方が効果ポイントを奪い合う闘いの末、代表には西尾が選ばれ、奈良がリザーバーに回る選考結果となった。
全国から選手が集まり、宿泊しての強化練習。小川英樹・強化委員はキメによる効果ポイントを確実に得るためのポイントなどをレクチャー。このほか、コーチ陣が、それぞれの専門領域で指導を行った。
査定試合、選考結果発表、技術レクチャー、スパーリング……と、すべてが済んだ後の記念撮影。笑顔を要求したあとのカットだが、代表に選ばれた者、リザーバーとなった者、リザーバーにも選ばれなかった者……その表情はさまざま。