第6回世界空道選手権大会/ 第3回世界空道ジュニア選手権大会 試合ダイジェスト

文責 全日本空道連盟広報部・朝岡秀樹

写真 全日本空道連盟広報部 はいチーズ

画像はクリックすると拡大表示されます。

 

第6回世界空道選手権大会 全試合ダイジェスト

男子-230

1回戦、モハメド・ファジル(青、イギリス)はスラム行為で注意を受け、本戦旗判定5-0でソムチャ・ヌアナー(タイ)に敗退

2回戦、佐々木龍希(白、日本)×レヴァン・ダラセリア(ジョージア)。ニーインベリーからのキメ打撃を放つ佐々木(効果認定はならず)。本戦旗判定で、副審3本の旗を得る。副主審は引き分けを支持するも、主審は佐々木の勝利を宣告した。

2回戦、谷井翔太(青、日本)×マルコ・ディ・ザッツォ(イタリア)。谷井はマウントパンチ、バックマウントからのパンチでそれぞれ効果を奪い、裸絞めで2分20秒一本勝ち。

 

 

2回戦、ソムチャ・ヌアナー(白、タイ)×カルロス・フェリペ・メンドンサ・ガルシア(ブラジル)。ムエタイ出身のソムチャが投げを決めるも、蹴りで攻め込まれる意外な展開。マウントパンチで効果を奪ったガルシアが勝利。

 

2回戦、目黒雄太(青、日本)×タール・タキ(インド)。目黒が膝蹴りの連打により、50秒で一本勝ち。

準決勝、佐々木龍希(青、日本)×谷井翔太(日本)。本戦、谷井に旗が3本挙がるも、副主審、主審は引き分けが妥当と判断。延長戦、佐々木が左フックで効果を奪い、谷井が右ストレートで効果を奪い返し、さらに佐々木が右ストレートで効果を追加。シーソーゲームの末、佐々木が旗判定無しでの勝利を決めた。半年前のアジア選手権で佐々木を下していた谷井は「半年前より自分は強くなっているけど、佐々木選手はそれと同じかそれ以上に強くなっていた」と苦笑い。

準決勝。カルロス・フェリペ・メンドンサ・ガルシア(青、ブラジル) × 目黒雄太(日本)。相手がブラジル人ということで目黒はカポエイラのステップで精神的な揺さぶりを掛けるが、ガルシアのベースはテコンドーだったので、功を奏さなかったようだ。それでもマウントパンチとレバーへの膝蹴りで効果を奪った目黒が本戦勝利。

決勝戦、佐々木龍希(青、日本)×目黒雄太(日本) 。本戦、パンチのヒットでは佐々木が勝り、目黒は寝姿勢からのキックでニア効果(旗が2本挙がるも効果認定ならず)の心象を得る。一進一退の末、 両者にポイントなく自動延長へ。延長で目黒が襟を掴んでの右ストレート、マウントパンチでそれぞれ効果を奪い、勝利を決めた。「もちろん、ロシア、ウクライナが揃った大会で優勝できるのが一番いいと思うんですけど、そのときに自分が出られるのか、下の芽が育って自分が出れない方が面白いのではないかと思いつつ、出られるのであれば出たいです。現時点で(佐々木選手ほか若手と)、けっこう均衡していて、一瞬でパワーバランスは崩れると思うんですけど、全日本も負けるまでは出ようかと思います(現在V7)。あと、世界選手権が終わったんで、次は無差別が観るのも出るのも好きで楽しみにしています」と、まだまだ満腹にならない目黒。無尽蔵の精神的スタミナに脱帽するしかない。一方の佐々木は「目黒先輩の全日本連覇は絶対に自分が止めます」と若者らしく血気盛んで微笑ましい。

男子-240

1回戦、コウシク・マジ(白、インド)が右ストレートで効果を奪うも、ラシャド・クリエフ(アゼルバイジャン)が投げからのキメ、マウントパンチでそれぞれ効果を奪い、本戦勝利。

1回戦、アドリアン・バレ(青、フランス)×モスタファ・ヘイダリ(イラン)。パレが左ボディアッパーや顔面への膝蹴りなどで、技有り1つ、効果2つを奪い、ポイント6を奪い完勝。

1回戦、マリオ・テキシドール(青、アメリカ)×イムラン・ファジル(イギリス)。テキシドールがマウントパンチで効果を奪い、本戦旗判定5-0勝利。

1回戦、伊東宗志(青、日本)×ニコライ・セルゲイエフ・サポンジエフ(ブルガリア)。本戦、両者ノーポイントで副審の旗は伊東に2本、サポンジエフに2本挙がり、副主審と副審の判断は引き分け。延長旗判定5-0で伊東が勝利を収めたが、サポンジエフの右フックで2度、副審のうちの1名が効果の判定を出すなど、あわやのシーンの連続であった

1回戦、アドリア・シエラ・イバービア(青、スペイン)×キョン・ヒョン・キム(韓国)。キムが右上段回し蹴り、投げてのキメでそれぞれ効果を奪い、左中段後ろ蹴りで一本勝ち。イバービアが気後れすることなく打ち合ったからこその結末であった。

2回戦、ラシャド・クリエフ(青、アゼルバイジャン)×寺口法秀(日本)。クリエフがNHG掴みによる警告を受け、本戦旗判定5-0で寺口が勝利。

2回戦、アドリアン・バレ(青、フランス)×マリオ・テキシドール(アメリカ)。本戦は副審2名がテキシドールに旗を挙げ、副審1名と副主審がバレに旗を挙げ、主審が引き分けを宣告。延長では副審1名がテキシドールに旗を挙げ、他4名がバレの勝利を支持。

2回戦、伊東宗志(青、日本)×曽山遼太(日本)。過去、4度ほどの対戦歴があり勝ったり負けたりの関係である両者、そのクライマックスは、副審の旗は伊東に1本、曽山に2本と割れるも、副主審・主審は曽山の勝利を支持し、本戦決着。「自分の方が練習しているという自負はあったが、無意識の中にも気持ちの問題があったのだと思います。距離感が合わず、相手の方が試合の組み立てが巧かった」と伊東。「今回の世界大会に狙いを絞っていたので……」と今後については、まだ何も考えられない様子であった。

2回戦、キョン・ヒョン・キム(青、韓国)×ナヤム・ダゾルド(フランス)。キムが膝蹴りで本戦一本勝ち。キムは1回戦でスペインの選手を後ろ蹴りでKOしているが、アジアの選手が2試合連続でヨーロッパの選手に打撃で一本勝ちするのは、快挙といえよう。

準決勝、寺口法秀(青、日本)×アドリアン・バレ(フランス)。マウントパンチで効果を奪った後、

膝十字固めを極め、寺口が本戦一本勝ち。

準決勝、キョン・ヒョン・キム(白、韓国)×曽山遼太(日本)。本戦、曽山に副審の旗3本が挙がるも、副主審、主審が引き分けを支持し、延長へ。曽山が右ストレートで効果を奪い、決着をつけた。

決勝戦、寺口法秀(青、日本)×曽山遼太(日本)。本戦、延長とも両者にポイントはなかったが、寺口が本戦でニーインベリーからのキメ打撃で効果を取り掛け(旗2本)、延長ではアキレス腱固めを極め掛けた場面をみせ、旗判定5-0勝利。2020年に職を辞してこの大会に懸けてきたという寺口は「自分がロシア、ウクライナの選手のみなさんの立場だったら、準備してきた5年が奪われたという感覚になると思います。掛けることが見当たらないほど重いことだと思っています。私たちは幸い平和で、こうやって試合が出来ているということに感謝しなくてはいけないな、と」全日本以上の大会への出場に関しては区切りをつけて、今後は指導者になりたいです」と一線を退くことを示唆。一方、かつての‟ジュニアチャンピオン上がりの期待の星“であった曽山も、学生生活を終え、社会人2年目という立場であり、今後の競技生活に関しては、判断を迷っている様子。終えた後に「また次に向けて頑張る」と宣言できないほどの感覚を、世界選手権に挑んだ者だけが知るのだろう。

 

 男子-250

1回戦、キム・オ・カリオ(白、フランス) ×高橋直人。組み技が強い代わりに打撃に難のある高橋は、早々に寝技2回を消費してしまうと、後は打つ手なし。本戦旗判定4-1で、日本人としてただ一人、初日で姿を消した。

1回戦、ブライアント・アイルランド(青、アメリカ)×寺阪翼(日本)。伸びのある右ストレートを放つ寺阪に対し、アイルランドはスラムで警告を受け、本戦旗判定5-0で寺阪が勝利。

1回戦、ヴィリウス・タラセビシウス(青、リトアニア)×モハマド・ソハイル・カーン(インド)。タラセビシウスが襟絞め(いわゆるボーアンドアローチョーク)で絞め落としたが、カーンも飛び後ろ蹴りで見せ場をつくっていた。50メートル泳げない選手が水泳競技に出場していたり、常夏の国の選手がボブスレーに挑戦したり、真下に落下するだけのスキージャンパーがいたり……と、国によってレベルのバラつきがあるのもスポーツの国際大会の面白さのひとつであり、空道においてインドは前回大会まではそういった“微笑ましく応援する枠”に該当したが、今大会では、強豪と接戦を演じる選手も何人かいた。

1回戦、ルシ・ステファノフ・ハジエフ(青・ブルガリア)×ジェヨン・チョイ(韓国)。左右フックで効果を奪ったチョイが本戦旗判定5-0で勝利。

1回戦、レムス・モガ(青、ルーマニア)×レナート・ゴメス・サ・デ・モライス(ブラジル)。写真ではモライスが襟を掴んでのパンチを繰り出しているが、モガが掴みからのパンチと右フックでそれぞれ効果を奪い、本戦勝利。

1回戦、小野寺稜太(青、日本) ×モーセン・バギ・ナスラバディ(イラン)。本戦、小野寺は打撃で攻めるも、相手のニーインベリーからのキメ打撃に対し、かろうじて足を絡めることで凌ぐピンチもみせた。本戦は副審の旗は小野寺に2本、ナスラバディに1本挙がり、副主審と副審が引き分けを支持、延長でも旗が白青2本ずつに割れ、主審が小野寺の勝利を宣告した。まさに薄氷の勝利。近年「立位の相手に対するハーフガードは、両足を組んでいないと、ガードとみなさない=キメ打撃のポイントを認める」といったルール解釈が合法とされるようになったが、それではハーフガードから両足の組みを解いて展開をつくっていくことのリスクが高すぎて、両足を組んだまま(実戦で考えれば実に脆弱な態勢のまま)凌ぐしか選択肢がなく、不合理に感じる。

1回戦、アーメド・アロンシウス(青、フランス)×アリアン・ラファエル・アルテアガ・ムニズ(キューバ)。本戦、副審は3人ともムニズに、副主審がアロンシウスに旗を挙げ、主審は引き分けを宣告。本戦で写真の投げを放ったムニズに対し、頭部から落とす投げとして警告が与えられていたため、延長が終わった時点でアロンシスの勝利となったが、この投げは「頭部と同時に背中が着地する」あるいは「頭部が着地した後、頸椎が過伸展・過屈曲するような方向に身体が動く慣性の働かない」ものであり、投げる側が一時的に「反り投げ」の体勢をとっているからといって、反則とみなすべきではないのではないか?

2回戦、寺阪翼(白、日本)×キム・オ・カリオ(フランス)。本戦、双方の選手に決め手なく、副審の旗は2本が寺阪、1本がカリオ。副主審、主審が寺阪の勝利を支持し、本戦決着となった。カリオに旗を挙げた1名のみが日本人でなく、寺阪に旗を挙げた4名は日本人であったが、このようなケースでは、正当な判断が下されていても穿った世評を浴びかねない。なるべく早期に各国からS級(国際大会で審判可能な)ライセンスをもつ審判が育つことを、期待したい。

2回戦、ヴィリウス・タラセビシウス(青、リトアニア)×ジェヨン・チョイ(韓国)。本戦、副審の旗はタラセビシウスに2本、チョイに1本と割れ、副主審・副審は引き分けを支持。延長も旗判定4-1と割れつつ、タラセビシウスが勝利。

2回戦、レムス・モガ(白、ルーマニア)×ハヌル・パク(韓国)。本戦、モガが寝技で膝関節に回旋のストレスを掛け注意を受け、延長でパクは場外での攻撃を行い注意を受ける。本戦はモガに旗が3本挙がるも引き分け、延長でモガが右フックで、パクがマウントパンチで効果を奪いあう接戦の末、延長旗判定5-0でモガが勝利。

2回戦、小野寺稜太(青、日本) ×アーメド・アロンシウス(フランス)。相手の打撃を流し、的確にテイクダウンを決めた小野寺に副審3名の旗が挙がり、副主審が引き分けを支持するも、主審は小野寺の本戦勝利を宣告。


準決勝、寺阪翼(青、日本)×ヴィリウス・タラセビシウス(リトアニア)。本戦、副審はタラセビシウスに2票、寺阪に1票と割れ、副主審はタラセビシウスを推し、主審は寺阪に2票を投じ3-3とし、延長へ。延長でタラセビシウスが右ストレートで効果を奪い、決勝進出を決めた。3週間前から有給休暇を取って仕事を休み、朝昼晩と総本部寮生と共に稽古を積んできた寺阪は「世界選手権後は-260に階級を上げようと思っていましたが、負けちゃったからどうしましょうかね? 考えます…」と苦笑い。

 

準決勝、レムス・モガ(青、ルーマニア)×小野寺稜太(日本)。本戦、豪快に掬い投げを決め、ニーオンベリーからのキメ打撃で効果を奪った小野寺が、本戦旗判定5-0で勝利。

決勝戦、ヴィリウス・タラセビシウス(青、リトアニア)×小野寺稜太(日本) 。本戦で両者にポイントなく、自動延長へ。延長で、タラセビシウスに場外エスケープによる注意があり、旗判定5-0で小野寺が勝利。タラセビシウスは立ち技では後退しながらのカウンター狙い、寝技では下から相手の腕を自らの足先に巻く(いわゆるラッソーガードの)展開…とテクニカルな攻防を選択したが、小野寺は「タラセビシウス選手が突っ込んでくるタイプでなく、日本的というか、カウンターを狙っているタイプであることが相性がよかった」という。ジュニア競技出身者ならではの蹴り技の巧みさ、ヘッドスリップでスイスイと相手のパンチを躱す反応の良さ、キックボクシング系の競技とは異なる低い重心でのステップワーク、相手の道着を操作してのテイクダウンからのキメ打撃の正確さ……など、20歳にして、空道のアイデンティティに満ちたスタイルを確立している小野寺。メンタル面でも「優勝して嬉しいですけど、やっぱりロシア、ウクライナの選手を倒していないという事実はあり、そこだけはずっと、今後も残っていくと思うので、その2か国の選手を倒すまで、4年後の世界大会目指して頑張りたいな、という風に思っています」と、奢ることなくすでに次の目標を見据えており、頼もしい。

 

男子-260

1回戦、サミム・バーラミ(青、イラン)×麦谷亮介(日本)。右ストレートで効果を奪った麦谷が本戦旗判定5-0で勝利。

1回戦、ツィ ヒン・モク(青、香港)×リディエ・ジョロン・ゴンザレス(キューバ)。41秒でゴンザレスが腕十字による一本勝ち。大会初日のBコート(主にジュニアの試合が行われるコート)第4試合としてこの試合が行われた時点では、見過ごしてしまっていたが、あらためて写真をみれば、ゴンザレスのパンチ、投げとも、世界王者になるに相応しい力量が滲み出ている。

 

1回戦、ウラジミール・ディミトロフ・ペネフ(青、ブルガリア)×スンワン・リー(韓国)。ニーインベリーからのキメ打撃で効果を奪ったリーが本戦旗判定5-0で勝利。

1回戦、ジャスティン・サモンズ(青、アメリカ)×ヤニス・ダイカ(フランス)。本戦旗判定4-1でサモンズの勝利。

1回戦、アンドーニ・ムギカ・アリサバラガ(青、スペイン)×近藤瑞起(日本)。腕十字を極められそうな場面もみせながら、ニーインベリーからのキメ打撃、右ストレートでそれぞれ効果を奪い、右ストレートから左フックで有効(ダウン)を奪った近藤が勝利。

1回戦、タン・カリオ(青、フランス)×ウンチョル・リー(韓国)。本戦、リーがニーインベリーからのキメ打撃で効果を得る。旗判定で副審3名がウンチョルに旗を挙げ、副主審が引き分けを支持するも、主審はウンチョル勝利を宣告。

 

1回戦、マリン・ヨルダノフ・ミンコフ・ミンコフ(青、ブルガリア)×ナラ・フランサ・モウラン・ゴンティージョ(ブラジル)。ゴンティージョが首投げから膝十字固めで一本勝ち。

1回戦、マーク・ブライアン・スペンサー(青、イギリス)×宮原穣(日本)。フルコンタクト空手出身者ならではの華麗な蹴り技でスペンサーを脅かし、バックマウントからのパンチ連打、右フックでそれぞれ効果を奪った宮原が本戦勝利。

2回戦、麦谷亮介(青・日本)×スンワン・リー(韓国)。背負い投げを決めたリーに対し、麦谷は打撃でイニシアチブを握り、本戦旗判定5-0勝利。

2回戦、ヤニス・ダイカ(青・フランス)×近藤瑞起(日本)。ダイカは膝蹴りで近藤をくの字にするが、右ストレートで効果を奪った近藤が本戦旗判定5-0勝利。

2回戦、ウンチョル・リー(青・韓国)×ナラ・フランサ・モウラン・ゴンティージョ(ブラジル)。昨年秋、日本のこの階級のエースである近藤を下しアジアチャンピオンとなったリーが2度に渡り背負い投げを決められ、最後は膝十字固めで本戦一本負け。本来であれば、ゴンティージョの強さにもっと注目が集まっていいはずなのだが……。

2回戦、宮原穣(青、日本)×リディエ・ジョロン・ゴンザレス(キューバ)。ゴンザレスが右アッパーで効果を奪い、腕十字で本戦一本勝ち。極真空手のひとつの派閥の世界選手権で準優勝の実績をもつ宮原のこの試合結果に「蹴り技は凄く巧いけど、簡単に腕十字を極められるようでは、空道をやるには、やはりまだ穴があるのだな」と感じたが、数時間後、この試合結果が宮原の問題によるものでなくゴンザレスの強さによるものであったことを認識することとなる

準決勝、麦谷亮介(青、日本)×近藤瑞起(日本)。左フック、右フックそれぞれで効果を奪った近藤が本戦勝利。

準決勝、ナラ・フランサ・モウラン・ゴンティージョ(青、ブラジル)×リディエ・ジョロン・ゴンザレス(キューバ)。ゴンザレスが右ストレートで効果を奪い、本戦で勝利を決めたが、大会が終わって振り返ってみれば、ゴンザレスに一本負けを喫しなかった選手は、このゴンティージョだけ。ゴンディージョは一本背負い投げで担ぎ、膝十字固めの形に入るなど、今大会でもっともゴンザレスに肉薄していたといえよう。

決勝戦、近藤瑞起(青、日本)×リディエ・ジョロン・ゴンザレス(キューバ)。世界選手権決勝で、白帯が秒殺で一本勝ち。格闘技界、武道界、すべての競技の歴史を紐解いても、このような記録はないのではないか? 肩車→腕十字という、上級者同士の対戦ではあまりみられない展開で、本戦で一本を奪われた姿だけを切り取って視た場合、近藤について「全日本選手権の最新の王者がこのレベルなの?」と思われかねないが、古典的な技術をトップレベルの凌ぎ合いの中で極めてしまうだけのタイミング、パワー、正確さといったものをゴンザレスは兼ね備えていた。近藤は「準決勝までのゴンザレスの試合をみて、むしろ打撃に警戒していて、寝技に入った瞬間、一瞬油断があった」と振り返る。キューバは、オリンピックスポーツであるボクシング、レスリング、柔道それぞれにおいて強国であり、ゴンザレスはそのいずれの競技でも実績を積んだうえで空道に取り組んでおり、空道競技を主管する大道塾で学ぶことを経由する前に、すでに打撃、テイクダウン、グラウンドテクニックとも、穴なく世界レベルのものをもっていたわけだ。こういった‟地雷”が白帯に潜んでいることも、空道競技の面白さであろう。果たして、このカリブ海の島人は、ロシアのチャンピオンと闘っても同じように勝てるのか?  4年後の決戦に向け、本人も「シー(スペイン語の‟イエス”)!」 と、笑顔をみせていたので、楽しみにしたい。

男子 -270

1回戦、西尾勇輝(青、日本)×アブドラ・アーメド(イギリス)。本戦、西尾に3本、アーメドに1本旗が挙がり、主審は引き分けを宣告。延長で、右下段蹴りにより、西尾が一本勝ち。

1回戦、サヤット・ナキポフ(青、カザフスタン)×ニコラ・クーロン(フランス)。バックマウントからのキメ打撃でナキポフが効果を獲得するも、変則的な肩固めでクーロンが絞め落とし、逆転勝利。

1回戦、ゲディミナス・マカウスカ(青、リトアニア)×シャイレンドラ・クルミ(インド)。左ハイキックをヒットさせたマカウスカが本戦旗判定5-0で勝利。

1回戦、シウ・ハン・レオン(香港)×ウー・ジョー・ユン(白、韓国)。結果こそ、旗判定(5-0)までもつれ込んだが、ユンは巴十字→キメ打撃→逆側の腕に腕十字……と流れるような連続攻撃をみせていた。それだけ攻めて効果の一つも取れないというのも、レアなケースだ。

1回戦、ニールス・ロマン(青・フランス)× ポール・クリーブランド(アメリカ)。本戦では副審の旗がロマン2本、クリーブランドに1本挙がり、副主審、主審が引き分けを支持。延長でロマンが右フックで効果を2つ奪い、決着をつけた。

1回戦、ヴサル・アリエフ(青、アゼルバイジャン)がホセ・マヌエル・リオハ・オルテガ(ボリビア)から中段後ろ蹴りで一本を奪う。

1回戦、奈良朋弥(青、日本)×ボリス・ミルコフ・ボリソフ(ブルガリア)。奈良が右ストレートで効果を奪い、本戦旗判定5-0で勝利。

2回戦、西尾勇輝(青、日本)×ニコラ・クーロン(フランス)。左ミドルを叩き込んだ西尾が本戦旗判定5-0で完勝。

2回戦、ゲディミナス・マカウスカ(青、リトアニア)×ウー・ジョー・ユン(韓国)。ユンも胴回転回し蹴りを繰り出すなど健闘するが、マカウスカが左上段回し蹴りで効果を奪い、本戦旗判定5-0勝利。

 

2回戦、ニールス・ロマン(青、フランス)×ヴサル・アリエフ(アゼルバイジャン)。アリエフが投げからのキメ打撃で効果を奪い、本戦旗判定5-0勝利。

2回戦、ウー・ラム・キム(青、韓国)×奈良朋弥(日本)。キムが上段膝蹴りで効果を奪えば、奈良も右ストレートで効果を取り返すシーソーゲーム。副審3人はキムに旗を挙げ、副主審は引き分けを支持するも、主審はキムの勝利を宣告。前回世界選手権後、2度に渡りこの階級の全日本を制した男がここに散った。

準決勝、西尾勇輝(青、日本)×ゲディミナス・マカウスカ(リトアニア)。本戦は副審2名が西尾に旗を挙げ、1名がマカウスカに旗を挙げ、副主審・主審は引き分けを支持。延長で徐々に疲弊していく西尾に対しマカウスカが左上段回し蹴りでダウンさせ(技有り)、逆転勝利。この瞬間、この階級は世界王座が海外に渡ることが決定した。下地とする日本拳法においても体の大きく力の強い相手との対戦経験はあるが、日本拳法はポイント制の色合いが空道より強いため、パワーで押し込まれて体力を消費していく度合は少なかったという西尾。近似するルールの総合格闘技・武道とのちょっとした競技性の違いが、競り合うレベルの試合では強弱の構図を逆転させる。これもまた、空道の醍醐味のひとつといえよう。

 

準決勝、ヴサル・アリエフ(青、アゼルバイジャン)×ウーラム・キム(韓国)。本戦、左フックで効果を奪い、左右フックで技有りを奪ったアリエフが本戦で勝利。

 

 決勝戦、ゲディミナス・マカウスカ(青、リトアニア)×ヴサル・アリエフ(アゼルバイジャン)。猛威を振るってきたマカウスカの左上段回し蹴りをスカしたアリエフは、身体ごと突っ込むような変則的な右ストレートでマカウスカをダウンさせ、有効を奪取。投げからのキメ打撃でも効果を奪い、本戦旗判定無しでの勝利を決めた。アリエフは空道以外には格闘技歴がなく、空道歴は17年という。現在33歳だというから、海外でもティーンの頃から空道ひと筋でキャリアを重ねた選手がトップを獲る時代がきたということだ。-260クラスのゴンザレスのような他競技のキャリアを活かして勝つ選手もいれば、アリエフのように少年期から空道のみの道を歩んできたチャンピオンもいる、この多様性に満ちた状態こそがまさしく‟空道”、ゴールへの道を定めない世界を表現しているといえよう。アリエフが、東孝・初代大道塾塾長の得意技であった後ろ蹴りで次々と相手を倒し優勝に辿り着いたことも、なんとも感慨深い。


 

■270+

1回戦、セイエド・ヴァヒード・ホセイニ(青、イラン)×岩﨑大河(日本)。右ヒジ打ち、パンチ連打でそれぞれ技有り(4ポイント)を奪った岩﨑が、計8ポイントを奪ったことで、レスリングにおけるテクニカルフォール、ボクシングにおけるRSC(レフェリーストップコンテスト)的な完勝。

1回戦、ラドスラフ・ミレノフ・ルセフ(青、ブルガリア)×タミル・テムサマニ(アラブ首長国連邦)。

パンチ連打でテムサマニが一本勝ち。

 

準決勝、マイケル・マクリーン(青、アメリカ)× 岩﨑大河(日本)。188センチ、113キロと身体指数300越えにして、バランスのよいフォームで左ミドルをヒットさせたマクリーンに対し、岩﨑は左ハイキックをお返し。本戦、副審と副主審が全員岩﨑に旗を挙げ、この時点で岩﨑の勝利が確定していたにもかかわらず、主審はわざわざ個人的な判断は「引き分け」であることをコール。それほど、接戦ではあった。

 

 

準決勝、タミル・テムサマニ(青、アラブ首長国連邦)×アドリアーノ・リビオ・メネゲッティ(イタリア)。後ろ蹴り、マウントと攻めダルマのメネゲッティが腕十字で一本勝ち。

 

決勝戦、岩﨑大河(青、日本)×アドリアーノ・リビオ・メネゲッティ(イタリア)。本戦、193センチ、98キロの体格にして、バランスよく後ろ蹴りを刺し、2度に渡ってテイクダウンに成功し、グラウンドではブラジリアン柔術的な相手の脚部に潜り込んでの体勢転換を狙うなど、技量の高さを発揮するメネゲッティが優勢ながら、両者ポイントなく自動延長となり、延長戦で、岩﨑がマウントパンチによる効果ポイントを奪った後、パンチから頭突きの連打でダウンを奪い、逆転一本勝ち。コロナ問題による開催の1年延期、競技ファウンダーである東孝・初代大道塾塾長の逝去、戦争問題によるロシア選手の不出場……といった苦難を経ての世界選手権での最終試合でのこの結果に、場内はおおいに沸いた。

女子 -220

1回戦、ヴァイシュナビ・サンジェイ・シン(青、インド)×イラリア・アグレスタ(イタリア)。

本戦旗判定4-1でアグレスタの勝利。しかし、世界選手権でインドの女子選手が旗を1本得ること自体、初めてみた気がする。

1回戦、アビゲイル・ソコル(青、アメリカ)×小野寺玲奈(日本)。本戦で小野寺が右上段

回し蹴りで効果を2つ、右上段回し蹴りから右ストレートで有効を1つ奪い、完勝。

 準決勝、小野寺玲奈(青、日本)× イサドラ・デカン(フランス)。本戦、ニーオンベリーからのキメ打撃で効果、左フックで効果、体落→キメ打撃で効果2つを奪った小野寺の完勝。現状の空道においては、投げ技自体に効果ポイントが与えられることはほとんど認められないが、この試合では体落が効果に認定された。相手を投げるというよりは、躓かせて転倒させる系統の技である体落でポイントが入るとなれば、同じ基準で考えて、他の試合においても、もっと投げ技に効果ポイントが与えられてよいのではないか? 

準決勝、大倉萌(青、日本)×イラリア・アグレスタ(イタリア)。大倉、アグレスタ共に右ストレートをヒットさせる。本戦、副審の旗は大倉に2本、アグレスタに1本挙がり、副主審・主審は引き分けを支持。延長では副審3名が大倉に旗を挙げ、主審・副主審はアグレスタ支持。3-2のギリギリで大倉が決勝へ駒を進めた。

決勝戦、大倉萌(青、日本)×小野寺玲奈(日本)。本戦で両者ポイントなく、自動延長へ。自動延長で、副審の旗は2本が大倉、1本が小野寺を支持。再延長、マウントパンチで効果を奪った小野寺が18歳にして世界王座を手に入れた。日本人初の女子世界王者であり、史上最年少の世界王者であり、史上初のきょうだい(兄弟、兄妹、姉妹すべて含めて。兄が-250クラス優勝の小野寺稜太)世界王者である。小野寺は「直近の目標としては国民スポーツ大会(2026年青森大会で空道競技実施)出場を目指したい」、大倉は「また一からやっていくしかないな、と。ロシアには勝ちたい。でも、4年後絶対出るぞという気持ちはなくて、一戦一戦を毎年闘っていくなかで、その延長として、そこでロシアと闘えるのであれば闘いたい」と、今後を語った。


女子 220+

1回戦、アルナ・パテル(青、インド)× ザイネブ・ジマー(フランス)。身体指数差が30以上あり、パテルは髪の毛が道着に掛かる規定違反を犯していたが、いずれも試合開始の時点では、審判から指摘がなされず。パンチ連打でジマーが一本勝ち。

1回戦、小関沙樹(青、日本)×ヴィクトロヴナ・アブロヴァ・ナタリア(キルギスタン)。本戦、小関は谷落で投げ、ナタリアはパンチをヒットさせ、副審の旗はナタリアに2本、小関に1本挙がり、主審、副主審は引き分けを支持。延長でナタリアがNHGを掴む反則を犯し、小関が勝利を拾った。

準決勝、ザイネブ・ジマー(青、フランス)×内藤雅子(日本)。180センチ、75キロのジマーと166センチ、62キロの内藤との間には20以上30未満の体力指数差があり、安全対策上、両者ともに掴んでの上肢による打撃が禁止のルールによって争われたが…。通常の空道ルールに沿った稽古を積んでいればいるほど、掴んだら反射的に打撃を出てしまうのもいたしかたないところ。ジマーは組む度にパンチを放ってしまい、減点を宣告され、一方、内藤は離れての左ハイキックで効果を奪い、本戦、旗判定無しで勝利を決めた。

準決勝、小関沙樹(青、日本)×プリシラ・レモンディーニ(イタリア)。身長162センチの小関に対し、173センチのレモンティー二はリーチを活かした右ストレートをヒット。ならばと組みつき、担ぎ技で勝負を掛けた小関に対し、レモンティー二はバックマウントからのパンチ連打で効果を奪い、本戦旗判定5-0で勝利。「絶対に決勝に行きたいという気持ちで闘っていましたが、背中を向けた際に効果を取られていたことに全然気づかず、その後、攻めてこないんで、なんでなんだろう? と思っていました。今回の世界に向けて集中してきたんで、今後のことは何も考えられない」と小関。

決勝戦、内藤雅子(青、日本)×プリシラ・レモンディーニ(イタリア)。本戦、両者ポイントなく、自動延長へ。延長で、旗判定5-0で内藤が勝利。内藤は「小関戦をみて、(レモンディーニは)打ってる割には前には出てこないタイプだったので、約束組手のように自分が誘って反応を待つというプランを立て、その通りに出来ました。前回世界選手権でウクライナの(アッラー・)リサック選手に負けていますし、青木(伊之・横浜北支部)支部長がロシア対策をたくさんやってくれて鍛えあげられていたので、真のチャンピオンとなるべく、次の世界大会を目指したいとも思いますけど、もうすぐ33歳になっちゃうんで、今のところは引退をする方向で考えています。とりあえず1回休んでみて『またもう1回、やりたい!』というところまでなったら戻ってきます」と安堵の表情を浮かべた。

雑感

バックステージで開会式を待つ日本代表女子選手たちだが、今回日本チームのリザーバー(補欠)となった中で、女子220+の今野杏夏と女子-220の熊倉彩夏の二人(写真後列)だけは出場の機会が巡ってこなかった。試合当日まで待機して、仲間の闘いを見守る際は、どんな心境だったろう。この悔しい経験を今後の糧にしてほしい。

 

開会式。コロナ問題、東塾長逝去、ロシアのウクライナ侵攻……次々と襲った問題を乗り越えてこの光景まで漕ぎ着けただけでも、十分な結果といえよう。

男女、ジュニアと一般、異なる人種と宗教……多様性を象徴する4名(日本、フランス、アメリカ、アゼルバイジャンの選手)が出場選手を代表して選手宣誓を行った。

 

開会式後、バックステージで日本選手団は円陣を組み、中村知大ヘッドコーチからの最後の激励を受け、岩﨑大河キャプテンのリードのもと、勝利を誓った。

 

日本代表に支給されていたチームウェア。これを受け取ることは、国内で空道に取り組む者にとってのひとつの目標であろう(モデル:宮原穣)。

 

開会式では、文部科学大臣などを歴任した国会議員・下村博文氏が、親交のあった東孝・初代大道塾塾長を悼むとともに出場選手を激励した。

大会を見守る東塾長の遺影。その後方には、塾長夫人であり大会運営に尽力した東惠子・大道塾事務局長の姿が。

大会2日目、試合開始前に会場を温めたのは、早稲田大学・東京花火による「和」を表現した舞踏。

大会2日目、準決勝を前に、関東各地区の支部の少年部のちびっ子たちが集結し、基本稽古を披露。大きな気合でよく頑張りました!

 

さまざまな言語の通訳を務めたスタッフ。国や企業が運営しているわけではない、アットホームな大会は、こういったみなさんのボランティア精神によって支えられている。世界一のハンドメイド大会!

 

様々な国・文化の選手や、そのチームスタッフや家族と、交流を深める。それがスポーツの国際大会の意義のひとつ。カウボーイハットのアメリカ人も、ヒジャブで頭部を覆ったムスリムも、みな同じ空道を愛する仲間である。

 

「KUDO WEAR」というブランド? の拳サポーター? バンデージ? で試合をしている選手が何名かいたが、これは認可された用具なのか? 認可されていないものだとしたら、チェックするシステムは機能しているのか?  ・・・・・・こういった想定外の事象でテンテコマイになるのも、てづくりの国際大会ならでは。

 

帯に「KUDO-KARATE」と刺繍があるのを目撃し、ほっこり。

決勝を前に披露された長田賢一・現大道塾塾長の演武。空道の「型」である「定法」を単独、および対人で行ったが、その伸びやかな動きに、場内から感嘆の声が洩れた。

閉会式。狐崎一彦・大道塾塾頭が「東孝先生は世界大会をたいへん楽しみにしておりました。きっとどこかで我々を見守ってくれていると思います。4年後により多くの方をお招きし、また、お会いしましょう」と閉会宣言。

 

 

閉会式後も、バックステージでは、インタビューを受けたり、WADA(→JADA)管理のドーピング検査を受けたりと、選手たちは忙しい。写真は、岩﨑大河が、JADAの書類にサインをしているところ。

第6回世界空道選手権大会  結果

男子 270+クラス:優勝 岩﨑大河(日本) 準優勝  アドリアーノ・リビオ・メネゲッティ (イタリア)  3位 タミル・テムサマニ(UAE)

 

男子 -270クラス: 優勝 ヴサル・アリエフ (アゼルバイジャン)   準優勝 ゲディミナス・マカウスカ (リトアニア)  3位 西尾勇輝(日本) 4位 ウー・ラム・キム (韓国)

 

 

男子 -260クラス: 優勝 リディエ・ジョロン・ゴンザレス (キューバ) 準優勝 近藤瑞起(日本)  3位 ナラ・フランサ・モウラン・ゴンティージョ (ブラジル)  4位 麦谷亮介(日本)

 

男子 -250クラス:優勝 小野寺稜太(日本) 準優勝 ヴィリウス・タラセビシウス(リトアニア)  3位レムス・モガ(ルーマニア)  4位 寺阪翼(日本)

 

男子 -240クラス: 優勝 寺口法秀(日本)  準優勝 曽山遼太(日本)  3位 キョン・ヒョン・キム(韓国) 4位 アドリアン・バレ(フランス)

 

男子 -230クラス:優勝 目黒雄太(日本)  準優勝 佐々木龍希(日本)  3位 谷井翔太(日本) 4位 カルロス・フェリペ・メンドンサ・ガルシア (ブラジル)

 

女子 +220クラス:優勝 内藤雅子(日本) 準優勝 プリシラ・レモンディーニ(イタリア) 3位 ザイネブ・ジマー(フランス) 

 

女子 -220クラス:優勝 小野寺玲奈(日本) 準優勝 大倉萌(日本) 3位 イラリア・アグレスタ (イタリア) 

 

最優秀勝利者賞(北斗旗授与):リディエ・ジョロン・ゴンザレス

[第3回世界空道ジュニア選手権大会 ダイジェスト]

U19女子―215クラス1回戦、マルタという小さな国の選手、マリーナ・ナタリア・グサロフが、空道母国・日本で全日本ジュニア選手権優勝を重ねてきた相内春花から腕十字で一本勝ち。世界に競い合える仲間がいるって、素晴らしい!

 ジュニア選手権入賞者

Scroll to top