遠征レポート黒木克昌(大道塾江東支部支部長)
押忍、江東支部の黒木です。この度「第2回空道アジア選手権韓国大会」の審判員として25日~28日まで韓国・ソウルに行って参りました。大会はキム支部長(韓国ソウル支部)と菅原支部長(札幌西支部)のご尽力により大変良い大会となりました。総本部で修業後、帰国してから韓国テグで支部を立ち上げた、イム支部長の生徒の活躍が目立ちました。審判面も世界大会を意識して「動作での伝え方」「余計な言葉を言わないジャッジ」「ダウンと連続加撃の見極め」を意識して取り組めました。塾長、事務局長、このような機会を与えて下さいまして有難うございました。中西支部長(名張支部)、寺園先輩(中部本部)、中西先輩(安城同好会)、楽しい遠征になり大変お世話になりました。選手の皆さん、由美子さん、お疲れ様でした。皆様から詳細レポートがあると思いますので、自分はエピソードを書かせて頂きます。
「再会」
今大会は色々な方に再会できました。一人は仕事でシンガポール滞在中の総本部塾生・フランス人のシモン・ファビアンさんです。大会運営に協力するために、わざわざ掛け付けてくれました。彼は、自分が総本部指導員時代に稽古で一緒になり、江東支部設立後も数回出稽古に来てくれました。シンガポール出発前日にも出稽古に来るほど、真面目で義理堅い人です。韓国で三年半振りの再会となりました。次に韓国に単身赴任中の新潟支部塾生・松井さんです。彼の息子さん(皓平君・新潟支部少年部)とも先日のサマーキャンプで一緒でした。以前、江東大会に親子で東京へ来られた時、山田支部長からご紹介頂きました。今はソウル支部に通っているらしく、同じく大会運営の協力をして頂きました。個人的にも助けて頂きました。有難うございました!最後はカザフスタンのアルベック支部長です。以前、短期で来日している時、一緒に酒を飲みました。同い年で誕生日も近くて気が合い、言葉はあまり通じませんが雰囲気とノリでよく飲みました。当初はセミナー参加が目的のようでしたが、塾長の「明日の試合に出ろ!」の一言に何の迷いもなく「オス!No Problem!」と大会出場した、根性があって明るくナイスな支部長です。空道は国境を越えても人と人との繋がりが深い事を再認識しました。こうして主催側以外にも色々な方の支援協力があって大会や行事が成立する事はまさに財産だと思いました。出場選手も国内外かかわらず忘れてはいけない事実と思います。
「世界平和を空道がやるんだ!」
これは滞在二日目の夕食時に塾長がご挨拶された時に仰られた言葉です。日韓情勢が微妙な時に今大会が開催されました。地元新聞社の取材があり、塾長もその事を聞かれたと仰っていました。「世の中、顔もロクに合わさず言葉や活字で会話している者が増えた。政治は最たる例だ。言葉に言葉を上塗りしてマスコミも活字で煽るから、余計に関係がおかしくなる。俺たちの様に汗を流し、肉体と肉体をぶつけ合って、お互いが理解していく事こそが、今の時代もこれからも大切な事なんだ。だからおかしくなる事なんてない。お前たちは大事な事をしてるんだぞ!」と説いてくれました。確かにメールやLINE、ツイッターなどが横行して、心の繋がり信頼よりも、文字の無責任さや人間関係の希薄さを感じる世の中になりました。普段稽古していても、そのような視点で考えた事が無くて、今回のお言葉に深く感動しました。自分自身も極力、若い選手へ積極的に話し掛け、交流が出来た遠征でした。
他にも「車の破壊」「水平チョップ」「金的蹴り」「リバースへの覚悟」「真夜中の二―オンザベリー」「YOSHIHAMA!?」等々、色々つもる話はありますが、忘れたい事実、人から聞いた話、飛んでしまった記憶、いずれも本線から逸れますので割愛させて頂きます(笑)。押忍。
更新日 2014.8.2