KIFからのメッセージ(その2)

KIF加盟国代表各位 KIF会員各位 KIFからのメッセージ(その2)   皆さんがご存じのように、空道および大道塾は日本で発祥しました。その後、1994年にロシアが参加し、2000年にウクライナが参加しました。ロシアは、現在は世界でもっとも会員数が多い国になっています。ウクライナは、現在は日本に次いで世界で3番目に会員数が多い国になっています。このような成長には、ロシアではアナスキン支部長が、ウクライナではサモヒン支部長が大きな貢献をしてきました。 きわめて残念なことに、2月24日にロシアがウクライナに侵攻し、現在もこれらの国の間で紛争が続いています。加えて、ウクライナ空道連盟の中においても立場の違いによる意見の対立が見られ、KIFは、これらの現状を憂えています。 このような状況の中、6月18日に、KIFは次の内容の発信を行いました。 あるSNSにウクライナ空道連盟からの発信が見られますが、KIFはこの発信元を正式なウクライナ空道連盟として認めているわけではありません。 KIFおよび大道塾は、あらゆる戦争および紛争には断固として反対しますが、特定の国に所属していることを理由として差別することは、一切ありません。 3月に書面により開催したKIF総会にあたって発信したメッセージのとおり、政治の世界が原因での非難を一般の国民やアスリートが受けることはあってはならないと考えます。 お互いが空道を愛する者として認め、リスペクトし合い、前に進んでいくことができることを希望します。   多くの尊い命が失われている現状の中で、理想論を主張することに対しては異論もあるだろうと思いますが、KIFは次のようなスタンスであることを、改めて主張します。 ・残念ながら、ロシアとウクライナとの間で複雑な歴史があることや、ウクライナの中の複雑な対立構造を正しく理解することは難しい。しかし、政治の世界において開始された争いを、スポーツや武道の世界に持ち込むことはしたくない。性急に判断することはせず、KIFは慎重に状況を見極めたい。 ・宗教を含めた主義・主張は、スポーツや武道の世界の中でアスリートを差別する要因になってはならない。「人間の尊厳を尊重し、人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、国あるいは社会のルーツ、財産、出自、その他の身分などの理由による、いかなる種類の差別も拒否する」というIOC倫理規程、および同様の内容である世界人権宣言の本質を、KIFは支持する。 ・KIFは大陸委員会の下での活動を促進し、世界の空道家の連帯と発展を進めていきたい。また適切な方法でのウクライナの支援を模索したい。   KIF公式サイト(Kudo-com/wp/kudo-is/)に示されている次の“What Kudo means”に、改めて目を通してほしい。これは現在発生している問題に直接答えるものではないが、我々が空道に取り組む姿勢のひとつとして、東孝創始者が書き残された“空道精神”を共有したい。   What Kudo Means (和文については、全日本空道連盟公式サイトの「空道とは」をご覧ください) One of thepurposes ofmartial arts,especially Budo (Judo, Karate-do, Kendo,Aikido, “Kudo”and so on)is to trainthe mindand bodyto becomestrong andutilize thatstrength for theimprovement of ourcommunity. *As is well known, the word “do”in Budo … Read more