- 遠征記
- 加藤久輝
WGカリ大会レポート加藤久輝(大道塾安城同好会)
押忍!大道塾安城同好会の加藤久輝です。今回のWGに選手として参加させて頂きました。とにかくカリ市までの移動が長かったです。名古屋から出発し、羽田で皆さんと合流、ロス、パナマ、そしてカリ迄は初めての4回乗り換えでした。全体のスケジュールや試合内容は塾長や高橋師範のレポートに細かく書いてありますので中村と同様に試合の感想だけを報告したいと思います。
今回はデモ競技の為、カリ市内では無く、車で移動して一時間のブガ市で大会が開催されました。決して有名ではないブガ市にしたら国際イベントは(フットサルのデモ試合もあり)自分の存在をアピールする大きなチャンスなだけありまして、ボランティアの皆さんが優しく一生懸命やってくれました。市長の武道奨励策もあり、ブガ市の大会の観客も殆どが学生でした。
大会は、しばしば問題になるマットの状態も良く、気温もそれ程暑くないので試合環境が良かったです。少し気になりましたのはWGからのオフィシャルが数名しかいなくて、あとはブガ市のオフィシャルと我々空道連盟の方々でした。ここで空道が盛り上がってもカリ市迄は伝わらないで終わってしまうのではないかと心配していました。
あとで振り返れば二日間を掛けて行ったブガの大会より、29日の夜にカリ市内のスポーツプラザで行ったエキシビションの3試合の方が大きな役割を果たしたように思われましたので、そちらの事を詳しく書きます。
渋滞で遅れた為にスポーツプラザへ着くと空道のあとに予定されていたサルサダンスのリハーサルが先に始まっており、それが終わるまでずっと待つ事になりました。夏の夜に南米で大きな舞台でサルサが始まると、想像の通り多くの人々が集まり、お祭り状態になりました。
時間が経つと共にこちらのモチベーションは段々下がってきて、こんな雰囲気の中、ヘッドギアをかぶって、これから殴りあうかと考えると我々は正にムードブレーカー(場違い)では?と迄考えてしまいました。
塾長もそれを感じられたのでしょう、「こういうイベントだからガチではなく、格好良く見せろ」と試合に出る6人に指示されました。
サルサのリハーサルが終わると更に塾長の戦術力が見られました。マットを作りながら、早くシャドーや軽い組み手をやれと言われ、サルサに来た観客が帰る前に後ろのデカイスクリーンに「第三回世界大会」の映像を流していました。すると試合が始まる頃には舞台の前は凄い人だかりができてました。
僕は3試合目で小松支部長と組合せされていたので最初から演武の積もりで事前に試合展開の打合せをしてありました。
だが一試合目のロシアのビコア選手は支持を無視していきなりガチで攻め始めて、最後まで相手を倒そうとしました。
2試合目が始まると今度は中村選手の相手も最初からフルパワーで試合に入り、激しい試合となりました。
その時少し焦りました。こんなガチ2試合のあとに小松支部長と演武っぽくやったら絶対ブーイングくるだろと思いましたが、小松先輩に真剣勝負した方が良いと相談する時間も無かったので勝手に一人で作戦変更をしてしまいました。この場を借りて小松先輩に謝ります。
結果は3試合ともが大盛り上がりで舞台から降りると人気俳優の様な大歓迎でずっと写真や握手が要求されました。
因みにカリは南米では美人の町と知られいます。その時になって、なぜ試合に出なかったブラジルやチリ勢も道着を着ていたか分かりました。道着を着ているだけで人気者になって、カリの美女達に囲まれながらしばらく写真撮影が続いたのです。
以上今回のWGカリ大会のレポートでした。
塾長、事務局長、評議委員長、高橋師範、友次支部長、小松支部長、黒木支部長、由美子さん、中村選手、お世話になりました。
押忍!
2013.8.19更新
加藤久輝(大道塾安城同好会)