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2014 アジアカップオープン遠征記

加藤清尚

6月12日~15日まで、ロシアウラジオストクにて行われた空道アジアオープンに、コーチとして、同行させて頂きました。
ウラジオストクへは3度目の訪問となり、前回(11年前)と比べると、街はきれいな建物が増え、道路も広く整備され、明るくなった印象がありました。

試合は14日(土)、ウラジオストク市内の大きなスケートリンクアリーナにて行われました。普段はスケートリンクとして使用されている為か、会場はヒンヤリとしていて、肌寒いくらいです。ベスト8から、テレビで生中継されるとの事で派手な演出でショーアップされていました。その前の予選を戦ったのは内田のみで、日本選手はここからスタートです。

準々決勝(日本選手にとっては初戦)で、吉倉、加藤が敗退。吉倉は本線優位だったが、延長戦でパンチで効果を奪われて敗退。弱点である、「接近戦でのパンチの処理」が出た試合でした。加藤は優勝候補のUFCと契約した選手が相手、相手の得意な回転系の足技の連繋を見切って反撃していたが、組まれるとフィジカルの差はいかんともしがたく、テイクダウンされてしまう。寝技はしのいだが、積極性、技の有効性、等の印象で、本戦にて、判定負けでした。残る日本人勢は「効果」を含む判定勝ちで、準決勝へ進みました。

しかし、準決勝からの相手は、これまでの相手とレベルが違い、「準決の壁」に残りの日本人選手全員敗退しました。谷井が優勝したロシアの選手に本戦でギロチンチョークで「一本負け」。中量級、内田が同じく優勝したロシア人に、パンチ連打で「効果」を奪われ、更にパンチ、膝を効かされ「効果」をとられ、延長にて敗退。
結果、日本人選手は準決より先に進めず、内田が3位入賞が最高位と、満足の行くものではありませんでした。

常に言われている様にフィジカルの差、それを埋めるための努力、防御技術の向上、カウンターの制度を上げる、戦術の見直し、等、本番である今秋の世界大会への課題が増えてきました。大会数ヶ月前にこの様な大会を経験し、ロシア勢の圧力を体感出来た事は、選手、コーチ陣共に良かったと思います。秋までに弱点を補強し穴を埋めて、勝てる選手、チーム造りに頑張って行きたいと思っています。

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更新日 2014.6.21