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日露武道交流

山田利一郎

この度の日露武道交流に微力ながらご協力出来たことで、空道の関係者として誇りと自信を再確認しました。約25年前、新潟港に停泊中の船員を指導したのがきっかけで、ウラジオストクに海外初の道場が開設され、塾生の指導や選手の派遣等で交流が深まり空道はロシア全土に広がりをみせました。 その当時のウラジオストクは人を寄せ付けず秘密めいた、又怖さすら感じたほどでした。そしてペレストロイカの後とあってインフラが未整備の為、滞在には大変苦労した思い出があります。それが、ここ数年で街は様変わりし車の流れは良くなり、街灯は眩しいくらい明るく当時の思い出など全く感じられず、素晴らしいウラジオストクに変貌を遂げていました。
さて、世界大会を目の前にした今、対戦国となる選手等が日露武道交流の感想文を訳す事を考えると聊か不安を感じます。それを確信したのは試合会場となったアイスホッケー場です。氷上に設営した会場は時間が経つごとに寒くなり、身体をさすりながら審判の出番を待っていました。この状況を想像して頂ければお分かりかと思います。
この日露武道交流をきっかけとして世界大会の臨む気持ちをどこかで示し、空道日本を取り戻したいと思います。

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更新日 2014.6.25