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ウラジオストク遠征記

加藤和徳

6月12日より15日迄、ウラジオストクにて行われるアジア大会に出場の為、東塾長、事務局長、由美子殿、支部長の先生方、選手団の先輩方と同行致しました。

6月12日、11時頃に成田空港に集合し、皆で昼食(ご馳走様でした)を済ませ飛行機に乗り込みました。人生初の海外、外人とのコミュニケーション、念願のロシア人との対戦楽しみでなりませんでした。
あっという間に着いたウラジオストク、残念ながら大雨でしたバスで1時間ほどでホテルへ移動、少し休みその後食事へと豪華な中華料理レストランにて美味しい料理をご馳走になりました。
計量は翌日、体重がリミット丁度だったので、あまり食べない方がいいのですが、ビールの誘惑と目の前に広がるご馳走の誘惑に負けてたくさん飲み食いしてしまいました。
隣で見ていた減量中2kgオーバーの谷井先輩は羨ましそうな顔でこちらをみていましたが、彼はハートの強い男で誘惑に負けることなく味を楽しむ程度にこらえてました。
別の席のロシア、アジア各国の支部長方との懇親会の方も大いに盛り上がっており、通訳のジーマさんがとても愉快な方で我々選手団も楽しい一時を過ごしました。

6月13日、10時~14時まで計量タイム、選手団でコーチの先生に動きをチェックしてもらい試合前日の調整を行った。
汗を流し、計量をパス。昨日あれだけ食べたのに・・・よかったよかった。計量待機中の外人にしつこく話しかけロシア語を習っていたが、空腹中の選手にとってはいい迷惑だ。
午後は選手団と通訳ジーマと町へ繰り出した、ピロシキを食べ、バスで移動し高い展望台から街を見渡し、お土産を購入し、昼食でボルシチとあまーいデザートを食し、現地スーパーでまた買い物、一旦荷物をホテルに置きに行き、また近くの海岸へくりだし観光した。見知らぬロシア人にあちこちで話しかけまくり、ネイティブなロシア語を学び続けた。きっと、なんだこのしつこいイポニェツは?!と現地の方々は思ったことだろう。ロシアの方は冷たいという勝手なイメージだったが決してそんなことはなかった、笑顔で話しかけると笑顔で返してくれることがほとんどであった。そして晩飯、昼食からさほど時間も経っておらず、あまり食べられなかったが、とても美味しく頂きました。
昼に話しかけて仲良くなった方がたまたまホテルの前を通り、その連れの方がブレイクダンスを披露してくれるなど、楽しいことだらけの観光を満喫した二日目であった。
その後、翌日の試合の準備をし、イメージトレーニングで優勝する自分を想い描き眠りについた。

6月14日、朝早くからホテルを出て会場に移動した。午前中に予選があるかとおもったがトーナメントが変わり準々決勝からだった。
はじめの方の予選を見る限り、ロシア人の勢いとパワーは注意しなければならないが、テクニックはあまりなく正直勝てるなと思った。
私の初戦の相手は「Adam Khaliev」、UFCと契約してると紹介されていた。その選手の試合をみるとすぐに腕十字で一本勝ちしていてどんな選手かわからぬままだった。
が、便利な世の中、スマートフォンでWifiに接続、Youtubeで過去の映像をチェックした。他とは系統の違う回転系の蹴り技を多用してくる選手、蹴りに注意しつつ間合いをつめて膝で倒そうと考えた。私の試合人生で今までにない派手な演出で試合がはじまった、Youtubeでみたスピードと、実際に立ち会って感じるスピードは全然違った。
初っ端に後ろ蹴りで吹っ飛ばされてしまった、ダメージはなかったが有効?を取られてもおかしくない。蹴りの間合いを制することが出来ず、接近戦も膝の間合いを潰されあっさり投げられてしまう。結局何のいいところもないまま3分が過ぎてしまった。あっという間だった。延長やらせてくれと願ったが、当たり前に相手の優勢勝ちだった。

情けない試合で申し訳なくなった、塾長、支部長の先生方、いつも稽古をつけて下さっている飯村先生、皆さん本当にすみませんでした。
しかし、世界チャンピオンと試合し肌で相手の強さを感じられたのはとても幸運だ。まだ時間はある、稲垣先生にも稽古をつけてもらい11月の世界大会では必ず倒す。

日本選手団は皆負けてしまい、優勝はロシアにもっていかれた。会場を出たのは22時頃、まだ明るい。
ホテルに戻って打ち上げ、負けたお前たちが暗い顔してたら皆面白くない、試合のことは忘れて楽しめと塾長。そして先生方からの叱咤激励、ありがたかったです。
途中から大道塾一家??恒例??の雰囲気になり、とても盛り上がった会だった。こういう飲み会の場に参加するのは初めてだったが、また違う意味で塾長や先生方の凄さを見せ付けられた。深夜26時過ぎに限界を感じ部屋に戻り息絶えた。

6月15日、出発時刻を勘違いしていて早朝に起きてしまった。時間にゆとりがあったので、外を散歩した。朝食を食べホテルを出発、ロシアの支部長や関係者の方々がお見送りして下さった。今回の遠征、ロシアの皆様が本当によくして下さり、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
あっという間に成田につき、行きと同じようにまた空港で飲みがはじまった。この遠征中絶えずアルコールを摂取していた先生方の飲む酒の量が半端じゃない。
さすがとしかいいようがない。今回の遠征中にたくさんいい話をしてくれた小川先生、酔っ払ったからか皆に何回もギャグをスルーされていたのはここだけの話。
食事ご馳走様でした。

今回負けてしまいましたが世界大会に向け精進します。今後とも宜しくお願い致します。
大変貴重な機会を頂き、塾長、事務局長、由美子殿、支部長の先生方、先輩方、関係者の皆様に大変お世話になりました。どうもありがとうございました。押忍

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更新日 2014.6.19